宮城地域自治研究所景観研究会が企画した、鞆の浦等視察調査旅行が、
5月14日~16日の日程で行われました。
視察先は、瀬戸内の鞆の浦、尾道、竹原の3箇所。好天に恵まれ、
それぞれの素晴らしい景観と美味しい魚・酒を堪能してきました。
メインは鞆の浦。5月の鞆の浦は、濃い緑に覆われ、波穏やかな瀬戸内
の海では名物の鯛網漁が盛んに行われていました。
そんな中で、昨年10月1日の景観利益を認めた広島地裁判決で注目を
浴びた鞆港とその周辺を、つぶさに視察してきました。
丁度5月15日には広島県知事の仲介で、埋め立て・架橋推進派と
反対派の対話も行われました。素晴らしい景観を残しながら、
住民生活の利便性も向上するような解決策を模索して欲しいものです。
基本的には素晴らしい景観が保持されているのですが、
すでに高層建築物等によって景観破壊が進んでいるのも事実です。
その元凶は、海辺に立つホテルと公共建築物でした。
宿泊したホテルで日の出をうっとりと眺めながら、そのホテルを
山腹と洋上から観察すると、紛れもなく景観を損なう存在である
ことに愕然とする思いでした。
庫山