一寸撮らせて
11日間の旅行といっても、カラチからイスラマバードまでの長距離をバスで行くので、 そのほとんどの時間は移動に費やされる。
だから必然的に、トイレタイムでの一寸した時間、食事時の小一時間が大切な観光の時間となる。
前述もしたが、これが結構面白い。これが、地元の人と直接触れあう機会でもある。
どこへ行ってもみんなフレンドリーであることも既に述べた。
イスラム圏では女性の写真撮影は原則タブー、本人が了解しても周囲の男性に止められることがあるなどと案内書に出ていた。
そこでそう覚悟して行ったわけだが、実際にはそのような雰囲気はほとんどなく、民族服を着た綺麗な女性の写真も何枚か撮らせてもらった。
とはいってもイスラム圏、ドライブインでも市場でも女性は圧倒的に少なかったが。
男達や子供らは、積極的に自分らを撮してくれと親しげに接してきた。むしろ、彼らの方が日本人が珍しいらしく、我々が写真に撮られたこともあった。
パキスタンは対日感情が良いらしく、写真を含め旅行中不快な思いをしたことはなかった。有り難いことである。
ついでながら、アメリカ人は快く思われていないということであった。