1 はじめに
令和元年9月28日,29日,岐阜市文化産業交流センター「じゅうろくプラザ」において,第26回全国市民オンブズ全国大会in岐阜が開催されました。今回の参加者は,全体で220名を超えたようで,大盛況でした。今回,仙台市民オンブズマンからは合計6名のメンバーが参加しました。
2 1日目・全体会
今回のメインテーマは,「『市民オンブズマン的自治会学』のススメ~自治会(町内会),その病理と処方~」でした。自治会に関する各報告の中では,自治会の学術的・法的な位置づけがはっきりしないことから,地方公共団体の事務事業の受託団体としての適格性が問題視されたり,政治の中央集権化に対する危機感が指摘されたり,自治会についての問題意識が明らかにされました。
各地報告では,弘前市民オンブズパーソンから,仙台市民オンブズマンもお手伝いした議員派遣海外視察訴訟の全面勝訴についてのご報告があり,会場が大きな盛り上がりを見せていたことが印象的でした。
他には,毎年恒例の政務活動費開示度ランキングの公開や,包括外部監査の通信簿の表彰式など,盛りだくさんの内容でした。報告者の方々は,皆さん熱の入ったご報告をされており,聞いていて非常に勉強になりました。
また,全体会に引き続いて行われた懇親会でも,各地の活動についての話に花が咲き,普段交流のない地域の方々と,楽しく交流することができました。
3 2日目・分科会
2日目は,自治会,市民と警察,カジノ・ギャンブル依存症,政務活動費・海外視察,情報公開の5つの分科会が開かれました。仙台市民オンブズマンからは,各分科会に1から2名ずつのメンバーが参加しましたが,各分科会とも,各地の報告や意見交換などが行われ,それぞれ白熱していたようです。
自治会分科会では,会計の不透明さや,政教分離の観点からの問題点などが指摘され,自治会のマニュアル作りや提言を行うべきとの意見が出ました。
市民と警察分科会では,秋田市弁護士刺殺事件や岐阜県警の監視及び情報収集に対する訴訟の報告を通して,警察の仕事のあり方について改めて考えさせられました。
カジノ・ギャンブル依存症分科会では,和歌山,大阪,横浜のカジノ設立をやめさせるための運動方法等について,議論がなされました。
政務活動費・海外視察分科会では,領収書や報告書のチェックの仕方や,勝ちやすいタイプの支出の見極め方法などが教示されました。
情報公開分科会では,元国の審査会委員である弁護士から,情報公開審査請求についての事例報告や,制度説明などがありました。
4 おわりに
今回の全国大会も,とても実りある大会でした。全国大会で学んだことを,今後の仙台市民オンブズマンの活動に生かしていこうと思います。
第26回全国市民オンブズ全国大会in岐阜・2019のご報告
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