仙台市民オンブズマン|市民による行政の監視役
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  • クラさんの「農」のある暮らし その22

    田舎(湯沢)の家の庭には、ナツメの古木があります。

    幹の周りは1メートル以上です。おそらく樹齢は100年を優に超えているでしょう。

    枯れ枝も目立つようになってきましたが、今でもそれなりの実をつけて、存在感を示しています

     


     
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    ナツメの樹には、いろんな思い出があります。

     

    小学生の頃、学校から帰るとかばんを置いて、ナツメの樹に登り、赤みを帯びて熟した実をポリポリおやつ代わりに食べたものです。最近はほとんど加工用に利用され、生で食べることも少なくなったナツメの実ですが、子どもの空腹を満たしてくれた時代もあったのです。

     

    そうそう、縁側にラジオを置いて、ボリュームを一杯に上げて、水原監督時代のジャイアンツの試合を、ナツメを食べながら樹上で聴いたこともありました。

     

    これも小学生の頃ですが、枝から枝に渡ろうとして足を踏み外し、ものの見事に落下したこともありました。背中を強打し、しばらく呼吸困難に陥り、周りの人々をハラハラさせたことを、昨日のことのように思い起こします。

     

    こうした記憶があるからでしょうか、ナツメには思い入れが強く、自宅の庭にも植えて眺めています。

    ナツメの実が赤みを帯びてきました。小枝から実を取って齧ってみました。懐かしいりんごのような味が口一杯に広がります。

     


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    幼き日の記憶を紡いでくれるナツメの古木、まだまだ現役で活躍できるよう、見守っていこうと思っています。

    仙台市民オンブズマン

    事務局 仙台市青葉区中央4-3-28朝市ビル4F 宮城地域自治研究所内 TEL 022-227-9900 FAX 022-227-3267