平成30年2月、県知事や職員がフランスの放射光施設等を視察するのに、県議会議員の方々が同行していました。
「村井知事」、「フランス」、「視察」で検索すると、下記の記事がヒットしました(宮城県HP)。
https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/kohou/kensei-2019-11-hashiru.html
到着直前にパリには大雪が降ったとのことです。
自由民主党県民会議からは菊地恵一議員、佐藤光樹議員が参加しています。
宮城県民の声からは、境恒春議員が同行しました。
県から7名(知事、局長、会長ほか)、東北大学の教授も同行したようです。
県知事その他の県職員が行く視察に、議員が同行して視察することに果たして意味があるのか、私としては疑問を禁じ得ません。
視察の内容ですが、2月7日は移動、2月8日にはフランスパリ市において、JETROパリ事務所Autolib社symbio社などを訪れたり、住友商事の方と対談したりしたようです。
2月9日はソレイユ放射光施設を訪れたようです。10日は、前述の雪の影響で、予定されていた視察ができなかったようです。11日は移動日でした。
どのような成果があったのか是非知りたいと思いましたが、残念ながらネット上では、ほとんど分かりませんでした。
菊地恵一議員は、ホームページがあり、フェイスブックをしていますが、この視察の件は言及していません。 佐藤光樹議員も、議員時代にブログをしていましたが、2018年2月は記事がありませんでした。
日々の活動はネットにアップするのに、どうして海外視察したことを堂々と公表できないのでしょうか。
境恒春議員のフェイスブックでは視察の写真がアップされており、同議員の議会報告第28号にも視察先について言及がありました。が、どのような知見を得たのかについては言及がありませんでした。それでも、視察したことを隠さなかっただけよかったかなと思いました。
費用ですが、境議員の支出報告書では368,796円が計上されています。使用した航空機はエコノミー(262,550円)だったようです。
これに対し、自由民主党県民会議の2人は、それぞれ1,035,706円、合計2,072,276円(振込手数料864円)。航空機がビジネス(航空料金924,000円)だったことで費用に大きな差がつきました。
このあたり、使ったもの勝ちでしょうか。移動費用に関する基準は会派任せでよいのでしょうか。
議会の議事録までは今回調べていませんが、きっとどこかでこの視察で得た知見を基にした質問や意見を述べていることでしょう。これだけの費用をかけて、ただついて行っただけ、なんてことはないと信じたいです。
議員の方々、日々の活動はネット上でも公表しているのに、何故海外視察に行ったことを公表しないのでしょうか。行って得たものを報告しないのでしょうか。市民の目には「隠している」としか見えませぬ。
畠山 裕太