仙台市民オンブズマン|市民による行政の監視役
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  • 引退議員がH15年4月の政務調査の実態を証言
  • 引退議員がH15年4月の政務調査の実態を証言

    10月21日,仙台高裁で平成15年4月議員を引退した県議の証人尋問が実施されました。

    引退議員さん方は,引退直前でもせっせと政務調査をしていたと主張していましたが,さて,その実態は・・・・?

    遊佐議員(現:監査委員)は,平成15年4月に大河原土木事務所に政務調査に行き,一般競争入札の問題点を役人から聴取したと証言しましたが,具体的な聴取内容を全く述べることができませんでした。それはそうでしょう。宮城県では平成13年度に一般競争入札が始まったのですが,その問題点が本格的に議論されるに至ったのは,平成16年ころからです。平成15年4月に問題意識をもって調査するというのはあり得ません。よっぽどの「先見の明」があったからだと言いたいなら,もっと具体的な証言ができてしかるべきですが・・・。

    萱場議員は引退直前の平成15年4月1日から3泊4日で福岡(福岡県庁,商工会議所,福岡空港事務所など)に視察旅行に出かけ,12万円余りを税金からもらっています。そんな年度初めによく視察に応じてくれたものだと疑問が沸きますが,なんと「事前予約無し」で視察したというのです。しかも,その視察目的は,仙台空港アクセス鉄道の途中の路線上の土地利用を考えるためだそうで,都市部から空港まで地下鉄でアクセスできる福岡を選んだそうです。いくらなんでもそれはないでしょう。仙台空港アクセス鉄道は仙台と仙台空港の間に6つも駅があり,新駅周辺のまちづくりが確かに課題でした。しかし,福岡の場合,博多駅から東比恵駅を経てその次がすぐに福岡空港駅です。これでは途中の路線上の土地利用を参考にすることなどできません。

    また,萱場議員は,福岡での4日間の具体的行動をほとんど証言できませんでした。裁判長から「引退前の最後の視察ですから,もう少し記憶していても良さそうですが・・・」とたしなめられる場面もありました。オンブズマンが「あなたは本当に福岡に行ったのですか?」と質問したくらいです。

    ぜひ,今後の裁判の動向にもご注目下さい。

    <いずれも仙台高裁101号法廷>

      10月27日(月)午前10時 安藤俊威議員尋問

                午後1時15分 岩渕義教議員尋問

                午後3時 小野寺初正議員尋問

      10月28日(火)午後1時30分 菊地文博議員尋問

                午後3時  坂下康子議員尋問

                                          そごう

    仙台市民オンブズマン

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