自由民主党・県民会議のある議員です。
宮城県議会では,会派における政務調査費交付にあたり,会派の経理担当者及び幹事長が審査基準に基づき審査を行った上で交付をすることになっています【手引きの34頁】。
そして,政務活動をした場合には,政務調査実績報告書を提出することになっており,これをもとに不適正な支出がないか審査されることになっていました。
参考)
しかし,私が調査したこの議員は,政務調査実績報告書に記載すべき「調査内容」の部分が年間通してすべて白紙でした。
4月最初の何枚かの報告書をアップしておきます。
「調査内容」の報告がなければ,そもそも支給してダメな場合なのか審査することはできないはずです。にもかかわらず,同党の幹事長,経理責任者はあっさりハンコを押して支給をしています。
「後払」にしても,ちゃんと審査をしなければ不適正な支出は防げません。そもそも形式不備があるのに修正を求めることなく支給をしてしまうのでは,審査の意味がありません。
この議員について,もう一つ問題を発見しました。
10月22日~25日の間,この議員は政務調査費を使って函館と東京に行っています。
しかし,政務調査報告書には,東京での調査報告しかありません(例によって調査内容の記載は無し)
調査報告のない函館の旅費まで,会派は支給をしてしまっています。
ちゃんとチェックをしていたのか,はなはだ疑問です。
報告者 畠 山 裕 太