以下の内容は,3名の議員について,それぞれの平成24年度の政務調査費関係資料を閲覧した感想や,適法性がやや疑わしい支出,その必要性・相当性について説明を要すると思われる支出を挙げたものです。
なお,以下の3名が,政務調査費の使用が特に悪質だという趣旨ではまったくありません。私が見た限りでは,3名の方々は,宮城県議の中では,平均的な使い方をしていらっしゃると思います。
●自由民主党・県民会議某議員
・松島と仙台に2つの事務所があり,頻繁に仙台―松島を行き来する費用を多額計上,利府行きの支出も多数
・調査先が頻繁に「相手方宅」とだけ記載されており,調査研究の実質が疑わしい
・「観光振興」を目的とする調査研究旅行を何度も行う
・飲食店,ホテルでの県政報告会の会場代を100%計上
・寺社関係団体総会会費 100%計上
・隊友会 年会費 100%計上
・代行代は必ず100%計上(結構頻繁 飲み会の帰りと疑われる)
・神道政治連盟 年会費 100%計上
・調査研究費としてスポーツクラブ会費,新年会費を2/3計上
●改革みやぎ某議員
・毎日のように気仙沼~南三陸~登米を回り,1日100㎞超の移動も珍しくない。移動距離に応じた費用を計上
・仙台や東京への出張も多く(仙台は平均月2,3回くらいか),特に仙台は泊まりで行くケースもあるのでかなりの額が計上される。
・県政報告で80万円超の支出
・ノルウェー調査研究旅行(水産関係視察)で34万円計上も必要性は不明
・旅情報誌の代金を資料購入費として計上
●改革みやぎ某議員
・毎月東京方面へ出張して必ず1泊以上し,5万円以上の調査旅費を請求
・必要性不明の様々な団体年会費を計上
・某人のファンクラブ会費を2/3計上
・韓国へ3泊4日の調査旅行旅費を計上 調査内容は「日本と韓国の歴史認識」とあるが県政との関連性が不明
・種々の会合の新年会費を2/3計上も必要性に疑問
報告者 甫守 一樹