仙台市民オンブズマン|市民による行政の監視役
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  • カテゴリー: 情報公開第3次平成19年
  • 報償費情報公開3次訴訟 控訴審第1回

    本日、仙台高等裁判所第1民事部において、報償費情報公開訴訟の3次訴訟の控訴審第1回弁論期日がありました。

     報償費情報公開3次訴訟は、平成12年度における宮城県警の刑事部鑑識課、生活安全部鉄道警察隊及び生活保安課の3つの部署における犯罪捜査報償費の支出文書に関して,非開示処分の取消を求めている訴訟です。
     本年3月3日、仙台地裁で一審判決が言い渡され、宮城警察本部生活安全部生活保安課の犯罪捜査報償費支出に関する文書のうち、個別の執行額や事件名等の部分に関して非開示処分を取り消しを命じる、オンブズマン側の一部勝訴の判決を言い渡しておりました。
     仙台地裁平成21年3月3日判決はこちら→http://sendai-ombuds.net/kenkei/2009/03/2133-1.html

     本日の仙台高裁における控訴審第1回弁論では、一審原告・一審被告の双方から、控訴状・控訴理由書・答弁書が提出され、陳述されました。
     その上で、別室に移動し、この訴訟における双方の言い分の中身の何点かについて、ご担当の裁判官から整理の指示があり、双方で、次回までに準備することとなりました。
     一審被告側から申請されている証人申請に対しては、本日の期日では触れませんでした。

     次回期日は、9月15日午前11時30分に指定されました。       すずき

    (控訴しました)宮城県警報償費情報公開3次 平成21年3月3日仙台地裁判決

    平成21年3月13日,オンブズマンは標記判決に対して控訴しました。

    さらに公開の幅が広がるよう,控訴審でも犯罪捜査報償費の不正支出の真相に

    迫りたいと考えています。

                                             そごう

    宮城県警報償費情報公開3次 平成21年3月3日仙台地裁第1民事部

     本日、宮城県警の犯罪捜査報償費に関する情報公開訴訟の3次訴訟について、仙台地裁第1民事部において判決の言い渡しがありました。

     報償費情報公開3次訴訟は、平成12年度の宮城県警の鑑識課、鉄道警察隊、生活保安課の犯罪捜査報償費に関する文書の非開示の取り消しを求めている訴訟です。
    1 判決の要旨
     本日の判決は,宮城県警察本部生活安全部生活保安課の犯罪捜査報償費支出に関する文書のうち、個別の執行額や事件名等の部分に関して非開示処分を取り消しを命じました。オンブズマン側の一部勝訴の判決です。
     判決理由中においては、宮城県警察本部生活安全部生活保安課において,課長自らが関与する形で,組織的に捜査報償費の架空支出が相当の件数及び相当の金額にわたって敢行されており,これに伴って関係書類も相当程度偽造されていたと認めした。詳細な理由が付されて内部告発者が生活保安課の元課長であると認定されたこと,告発の中身が真実であると認められたことの意義も大きいです。生活保安課においてこのような不正支出がされていたことは,他の課においても同様の不正が行われていたことを推認させるところ、現に本判決では鉄道警察隊と鑑識課について,「捜査報償費が架空のものではないかとの疑念を払拭することはできない」と指摘しております。
    2 本日の判決の評価
     平成11年度の2つの裁判,平成12年度の2つの裁判(昨日と本日)によって,平成12年度までの間に宮城県警において捜査報償費が裏金とされて不正支出されていたことが繰り返し認定されました。もはや宮城県警における捜査報償費の不正支出は動かしがたい事実です。県警の不正支出を明らかにするという当初の目的は一定程度達成できたと評価されます。
     ただし,本日の判決において、個人識別情報を理由に非開示を維持した点については承服できません。なぜなら,偽造文書に記載されている協力者の住所氏名等の個人情報は,偽造の手段として本人の意志にかかわらず勝手に使用されたものであるから,プライバシーの問題は発生せず,個人識別情報に該当しないと考えられるからです。
     本日の判決には、このような問題もあるので、仙台市民オンブズマンとしましては、控訴を検討したいと考えております。
                                                            鈴木

    宮城県警 報償費・情報公開3次訴訟 の概要

    平成12年宮城県警刑事部鑑識課、生活安全部鉄道警察隊及び生活保安課の3つの部署における犯罪捜査報償費の支出文書に関して,非開示処分の取消を求める新たな訴訟です。3つの部署のうち、鑑識課と鉄道警察隊については、犯罪捜査報償費返還住民訴訟において平成17年6月に言い渡された仙台地裁判決(確定)において「報償費支出の実体がなかった疑いが強い」と認定されております。本件3次訴訟では、部署を限定して提起した訴訟となります。


    仙台地裁第3民事部に係属しております。

    県警・捜査報償費に関する情報公開訴訟 最終弁論迫る!

    宮城県警の報償費問題に関しては、

    現在、情報公開訴訟として2件、住民訴訟が1件、裁判所に係属しております。
    そのうち、情報公開訴訟は、仙台地裁1民と仙台高裁2民に係属しておりますが、
    それぞれ、裁判の結審が迫って参りました!
    いよいよ、結末が迫っています。

    仙台市民オンブズマン

    事務局 仙台市青葉区中央4-3-28朝市ビル4F 宮城地域自治研究所内 TEL 022-227-9900 FAX 022-227-3267