仙台市民オンブズマン|市民による行政の監視役
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  • 宮城県議会議員候補者に対して,政務活動費のインターネット公開についてアンケートを実施します

    事務局長の畠山です。

     

    平成27年9月27日,『本当に必要なの?その政活費』と題してフォーラムを行わせていただきました。

     フォーラムでは,政務活動費について適正支出を確保するためには政務活動費関係資料,すなわち①収支報告書,②活動報告書(政務調査研究について具体的に記載した報告書),③出納簿又は会計帳簿,④領収証及び支出伝票等の資料をインターネット上で公開することがぜひとも必要であるとの結論に達しました。
     そこで,宮城県議会議員の候補者方に,政務活動費関係資料のインターネット公開に関すしてどのような考え方を持っているか,アンケートを実施させていただくことにしました。

     10月15日(木)までに回答をお願いし,速やかに集計,報告する予定です。

     

    アンケート.pdf

     

     

    平成27年9月27日(日)午後1時~市民フォーラムを開催します

    仙台市民オンブズマンです。

    仙台市民オンブズマンでは,下記の日程で,市民フォーラムを開催することになりました!

     

                記

    日  時:平成27年9月27日(日)午後1時~5時

    場  所:仙台弁護士会館4階

    タイトル:「本当に必要なの?その政活費」

    (入場無料,予約不要です。)

     

    兵庫県の号泣議員の事件(現在公判中)もあり、今「政務活動費(旧・政務調査費)」のあり方が注目されています。

     仙台市民オンブズマンは、かつて宮城県の政務調査費の支出の適正をめぐって訴訟などで激しく争った末、平成21年3月、県議会に政務調査費の改革をすることを約束させました。その後、宮城県議会は政務調査費の支出について「後払い方式(会派がチェックした上で適正な支出と認められる場合に支払う)」を導入し、また「政務調査費の手引き」を改訂し使途基準を明確にしました。

     これで宮城県の政務調査費は大丈夫と思ったのもつかの間、仙台市民オンブズマンが平成24年度の政務調査費を調査したところ、がく然とする結果が出てきました。

     政務活動費とは何なのか。そもそも必要なのか。適切に使ってもらうためにはどうしたらよいのか。宮城県議会の改選期を前に県民の皆様に考えていただきたいと思い、このフォーラムを企画しました。

     

    1 基調報告(宮城県議会の政務調査費(平成24年)の実態

    2 基調報告政活費をチェックする第三者機関についての調査

    3 パネルディスカッション

    コーディネーター 野呂圭(仙台市民オンブズマン代表)

    パネリスト 若林雅人(河北新報編集局報道部記者) 

          内田隆(全国市民オンブズマン連絡会議 事務局)

                          庫山恆輔(仙台市民オンブズマン)

    畠山裕太(仙台市民オンブズマン事務局長)

     

    どうか皆様,ふるってご参加下さい!

    チラシ.pdf

     

     

     

    年間のタクシー、代行車利用が、なんと117回、291,450円!

    長年、宮城県議会、仙台市議会の政務調査費の文書を見てきたが、タクシーや代行車をこれほど多く使用した例に遭遇したことはない。利用した人の名は、自由民主党県民会議所属のX議員。現在4期目ベテランである。

    内訳は、タクシーが84回、207,950円、代行車が33回、83,500円。利用形態は、ホテルやレストランでの会合の往復にタクシーを利用するか、自家用車で出向いて、飲食後に代行車を利用する形が多い。「夜間開催のため」利用したんだってよ。

    X議員の資料.pdf

    利用金額の大きさに驚かされるのは、7月28日に、自宅から各町内会を回って自宅に戻ってきたときの、12,250円。タクシーを使ったのは、「限られた時間で効率よく廻るため」だってさ。自家用車だと効率が悪くなるの?

    ま、個々のケースはともかくとして、そもそもタクシーと運転代行車はどんな時に使えるんだったかな。「手引き」にはこう書かれている。

    「タクシー料金への政務調査費の充当は、調査研究活動に当たって、他に利用できる公共交通機関がないか、運行本数が少ない場合、緊急の場合等、タクシーを利用する合理的な理由がある場合に充当できる」

    議員は、運行回数がきわめて多く、かつ夜遅くまで動いている、きわめて便利な公共交通機関の、最寄り駅から徒歩10分の所に住んでいて、しかも私の見たところ何れのケースも「緊急の場合」には当たらない。タクシーや代行車を日常の足代わり使った、非常に悪質な「手引き」破りで、117回全てが会派の審査をパスできる代物ではない。

    自由民主党県民会議の経理責任者、幹事長は一体どんな審査をしてOKを出したのか。めくら判を押しただけと言うしかない。

    この実態を見るにつけても、監視の手を緩めた自らの責任を感じざるを得ない。嗚呼!


    庫山 恆輔

    宮城県議会ベトナム海外視察の件(監査請求~提訴)について

     

    畠山です。

    宮城県議会のベトナム海外視察の件について報告していませんでしたのでまとめて報告します。

    宮城県議会は,震災後行っていなかった海外視察を,昨年度復活させました。

    そして,自由民主党県民会議の議員7名が議会から派遣され,平成26年5月5日~5月9日,ベトナム海外視察が実施されました。また,後述しますが上記視察に政務活動費を使って自由民主党県民会議の菊地恵一議員が同行していました。

     

    平成26年11月28日,宮城県議会のベトナム海外視察について監査請求

    (内容)

    ①派遣議員らなどに支出した海外視察費用(3,448,664円)の返還などを求める

    ②議会から派遣されていないにもかかわらず視察に同行した菊地恵一議員が政務活動費から支出した費用の返還などを求める

    海外視察(ベトナム)監査請.pdf

     

    平成27年1月26日監査結果通知があり,請求棄却されました。

    請求書+通知書案(最終版).pdf 

    平成27年2月24日訴訟提起(事件番号:仙台地方裁判所平成27年(行ウ)第6号(第2民事部))。

    【第1回期日】 5月13日午後2時~

    ベトナム・訴状.pdf

    【提訴の内容について】

    当初,議会派遣による海外視察による支出そのものを争う予定でした。

    しかし,先のニュージーランド海外視察と比較するとベトナム海外視察は案外まともに視察をしていました。(というよりも,ニュージーランドの内容がひどすぎる,といったほうがいいかもしれません。)

    一方,ベトナム海外視察については,監査請求の結果,議会が派遣した議員以外の議員が,政務活動費を使って,全く同じ行程で参加していた,という事実が浮かび上がりました。

    議会が,政務活動費と別途,議会独自の予算を使って議員を派遣している中,全く同じ目的,全く同じ行程で政務活動費を使って参加する(「同行視察」)のは,無駄以外の何者でもありません。

    そこで,仙台市民オンブズマンでは,ベトナム海外視察については本訴訟では,「同行視察」の是非を問う,ために提訴をした次第です。

    畠山裕太

     

     

     

    ニュージーランド海外視察・訴訟提起しました

    平成26年3月25日から同年3月31日にかけて、宮城県議会所属の議員によりニュージーランドへの海外視察が実施され、視察費用として合計360万円の公金が支出されました。

    本件海外視察について、当オンブズマンは、平成26年8月20日付けで、監査請求を行いました。
    → ブログ記事はこちら
    監査請求に対し、同年10月16日付けで、監査請求を棄却する旨の判断がなされました。
    同監査結果については、残念ながら十分なものとは思われなかったことから、当オンブズマンは、本日付で、仙台地方裁判所に対し、本件海外視察に係る視察費用の返還を求める訴訟を提起致しました
    提訴にあたってのコメントは、以下をご参照ください。
    今回の訴訟をきっかけに、多額の公費を支出して実施される海外視察について、県民のみなさまと一緒に考えていければと思っております。
    (宮腰 英洋)

    玉串料や初穂料が政務調査費から支出されている!?

     平成24年度宮城県議会議員の政務調査費に関する資料を調査したところ,信じがたい支出が明らかとなりました。自由民主党・県民会議のある議員が,玉串料や初穂料等の名目で支払ったものの一部を,政務調査費から支出していたのです。しかも,その回数は,平成24年4月から平成25年3月までの1年間で,少なくとも合計12回(政務調査費からの支出額は合計6万円)にも及びます。
     玉串料,初穂料は,いずれも,神社で執り行う祈祷,神葬祭等で,神様にお供えし,感謝の気持ちを表すために支払う金品とされています。我々市民の一般的な感覚からすれば,神社で納める玉串料や初穂料を,政務調査費として支出することは許されないはずです。
     仙台市民オンブズマンとしては,今後,監査請求や訴訟を通じて,同議員の支出が適法な支出と言えるのか,明らかにしていきたいと考えております。

    【宮城県議会】平成24年度政務調査費公開資料を閲覧して

     以下の内容は,3名の議員について,それぞれの平成24年度の政務調査費関係資料を閲覧した感想や,適法性がやや疑わしい支出,その必要性・相当性について説明を要すると思われる支出を挙げたものです。
     
     なお,以下の3名が,政務調査費の使用が特に悪質だという趣旨ではまったくありません。私が見た限りでは,3名の方々は,宮城県議の中では,平均的な使い方をしていらっしゃると思います。
    ●自由民主党・県民会議某議員
     ・松島と仙台に2つの事務所があり,頻繁に仙台―松島を行き来する費用を多額計上,利府行きの支出も多数
     ・調査先が頻繁に「相手方宅」とだけ記載されており,調査研究の実質が疑わしい
     ・「観光振興」を目的とする調査研究旅行を何度も行う
     ・飲食店,ホテルでの県政報告会の会場代を100%計上
     ・寺社関係団体総会会費 100%計上
     ・隊友会 年会費 100%計上
     ・代行代は必ず100%計上(結構頻繁 飲み会の帰りと疑われる)
     ・神道政治連盟 年会費 100%計上
     ・調査研究費としてスポーツクラブ会費,新年会費を2/3計上
    ●改革みやぎ某議員
     ・毎日のように気仙沼~南三陸~登米を回り,1日100㎞超の移動も珍しくない。移動距離に応じた費用を計上
     ・仙台や東京への出張も多く(仙台は平均月2,3回くらいか),特に仙台は泊まりで行くケースもあるのでかなりの額が計上される。
     ・県政報告で80万円超の支出
     ・ノルウェー調査研究旅行(水産関係視察)で34万円計上も必要性は不明
     ・旅情報誌の代金を資料購入費として計上
    ●改革みやぎ某議員
     ・毎月東京方面へ出張して必ず1泊以上し,5万円以上の調査旅費を請求
     ・必要性不明の様々な団体年会費を計上
     ・某人のファンクラブ会費を2/3計上
     ・韓国へ3泊4日の調査旅行旅費を計上 調査内容は「日本と韓国の歴史認識」とあるが県政との関連性が不明
     ・種々の会合の新年会費を2/3計上も必要性に疑問
    報告者 甫守 一樹

    【宮城県議会】平成24年度政務調査費・調査の実態が不明

    自由民主党・県民会議のある議員の支出について報告致します。


    昨日の記事で、政務調査実績報告書の「調査内容」欄が空欄であった議員について報告致しました。


    本記事の議員は、政務調査実績報告書の「調査内容」欄が、全て「意見交換」となっています。

     →政務調査実績報告書(抜粋).pdf

    これでは、政務調査として認められる支出かどうか等を十分審査することができないはずです。

    「調査内容」欄が空欄であることと実質的な差異があるとは思われません。

    特に、この議員は、調査の相手方に「地域住民」「青年会議所」等も多く含まれており、調査内容について具体的な報告がなされなければ、後援会活動や私的活動等との区別が明確になりません。

     参考)政務調査費を充当するのに適さない例.pdf


    しっかりとした審査・チェックがなされるためにも、調査内容の報告は具体的になされるべきです。


    報告者 宮腰英洋

    【宮城県議会】宮城県議会でも政務調査費の不適切使用が明らかに!(平成24年度)

     オンブズマンでは宮城県議会政務調査費(H24年度)使用実態を調査し,その問題点を分析中です。追って,監査請求をする予定ですが,一足先にホームページ上で公開し,市民の皆様に情報提供いたします。
     全国で政務調査費(現在は「政務活動費」)の不適切使用が次々と明らかになっていますが,宮城県議会の使用も褒められたものではありません。順次,問題の大きいと思われるものを指摘しますが,本記事では自由民主党・県民会議についてご紹介します。
    1 仙台近郊の高級旅館での一泊研修
     H25年2月8日から9日まで,仙台近郊の高級旅館での一泊研修をしています。請求書によれば,1泊2食の大人が27名(単価約1万6000円),日帰りが1名(単価8550円),会議料4万2000円,合計48万4500円が支出されています。どうしてわざわざ高級旅館で一泊研修をして,その金額を税金から支出するのでしょうか。
    2 年度末に多額の備品を購入
     平成25年3月(年度末)に,会派として多額の備品を購入し,パソコンやipadを構成員に配付しています。駆け込み購入し,全額を税金から支出することはいかがなものでしょうか。
     3月28日 Apple ipad 16台        92万2800円
     3月19日 書庫,テーブル,椅子等      58万4850円
     3月14日 ノートPC等18セット            264万4431円
     3月19日 PC,プリンタ(控室用)各1台   77万8050円
     3月19日 コピー機1台               79万8000円
    報告者 十河 弘

    【宮城県議会】平成24年度政務調査費 ちゃんと審査してから交付しているのか

    自由民主党・県民会議のある議員です。

     

    宮城県議会では,会派における政務調査費交付にあたり,会派の経理担当者及び幹事長が審査基準に基づき審査を行った上で交付をすることになっています【手引きの34頁】。

    会派における政務調査費交付事務の流れ.pdf

    そして,政務活動をした場合には,政務調査実績報告書を提出することになっており,これをもとに不適正な支出がないか審査されることになっていました。

    参考)

    政務調査費を充当するのに適さない例.pdf

    しかし,私が調査したこの議員は,政務調査実績報告書に記載すべき「調査内容」の部分が年間通してすべて白紙でした。

    4月最初の何枚かの報告書をアップしておきます。

    調査内容の記載のない報告書.pdf

    「調査内容」の報告がなければ,そもそも支給してダメな場合なのか審査することはできないはずです。にもかかわらず,同党の幹事長,経理責任者はあっさりハンコを押して支給をしています。

    「後払」にしても,ちゃんと審査をしなければ不適正な支出は防げません。そもそも形式不備があるのに修正を求めることなく支給をしてしまうのでは,審査の意味がありません。

     

    この議員について,もう一つ問題を発見しました。

    10月22日~25日の間,この議員は政務調査費を使って函館と東京に行っています。

    しかし,政務調査報告書には,東京での調査報告しかありません(例によって調査内容の記載は無し)

    調査報告のない函館の旅費まで,会派は支給をしてしまっています。

    ちゃんとチェックをしていたのか,はなはだ疑問です。

    移動は函館~東京なのに東京だけの政務調査報告.pdf

      

                                 報告者 畠 山 裕 太

    仙台市民オンブズマン

    事務局 仙台市青葉区中央4-3-28朝市ビル4F 宮城地域自治研究所内 TEL 022-227-9900 FAX 022-227-3267